「あの苦しい場面で自分の気持ちを理解してくれるやつが1人いたんだということがうれしかった。」(日刊スポーツ Web記事 20180425付)
ピンチの時、理解してくれる人が「1人」いるということが、どれだけ嬉しかったか。他人と分かりあうということのありがたみについて教えてくれるエピソード。
「ため息を繰り返した江夏氏は自身に納得させるように「いいヤツを友人に持った。俺の宝物だ。ワシもすぐ追いかけるんだから。次の世界でまた一緒に野球談議をするよ。それが楽しみだ」と話していた。」(同記事)
「いいヤツを友人に持った。俺の宝物だ。」なんという心のこもった、真実の言葉なのだろう。江夏が、覚醒剤で逮捕された時も、裁判に来てくれたという。いいヤツのありがたさは、何度も失敗を経験しながら、くり返し確認したことなのだろう。
自分は、とても「いいヤツ」にはなれそうもない。でも、できれば、隣人に対して、大事な時に、分かった、共感している、ということを伝えられる人間になりたいと思う。「俺の宝物だ」なんて言ってくれる友人を持ったなんて、素晴らしい人生を生きたのだろうな、衣笠さんは、とあらためて思う。あんな大選手なんだから、素晴らしいに決まっているんだけど、そういうスターとしてだけではなく、まぁなんというか、人間としてという意味で。野球ファンでもなんでもないくせに、明日も、頑張ろうというような気持ちに、ちょっとなります。