2018年7月21日土曜日

生活を薔薇で飾れというけれど

ユニクロに行ったらズボンの安売りをしていた。これは買いだな、と試着室に向かうと、担当のバイトさんが「あ」という顔をした。見覚えがある。某所で私の講義に出ていた子だ。恥かしさに襲われる。ユニクロを着てユニクロに行く、というのをちょっと前までは一応さけていたが、最近では、ユニクロ以外の服がほとんどなくなってしまったので、気にしないようになった。この日も、全身そうだった。ただの店員役割の人からならテレパシーで伝わってきても平気な「全身ユニクロづくめで、2000円のズボン買いに来てるで、このオッサン」という脳内のつぶやきも、別の所で先生ヅラして接している相手からだったら、パンチ力が違う。「今すぐ買わずに帰りたい」と思ったが、ズボンをもって試着室に来てしまった以上、どうしようもない。動揺を隠ぺいするために、スッとした顔を作り、「ナントカ大の学生さんですよね」と声をかけた。バイト頑張ってね、的な感じで。お前が頑張れよ、という話だ。お前が。

勉強が苦手な人ばかりが集まっている大学で、少人数講義でも、寝てたり、ゲームしていたりという学生がほとんど。彼女もそんな中の一人という印象だった。そんな子が、テキパキと働いている姿を見て、企業の人を操る力ってすごいなと感心する。何だか恐ろしいな、とも思う。そしてまた大学なんていらんのじゃないかとも思う。勉強が好きではない者までかき集めてようやく成立するような大学なら。それが、今の所、自分が食い扶持を得ている「企業」なのだし、嫌ならやめろという話だろうが。まぁ、自分もバイトだし。それに、来年には、ここはクビになる予定だし。

それはそれとして、ユニクロで、自分は働けるかなというのをちょっと考えた。きつそうに見えるけど、案外何とかなるのだろうか。というわけで、自分でもできる他のバイトを緩やかに探す日々です。当分、ユニクロから逃れられなさそう。(GUも含む。)