2011年9月25日日曜日

夏休み日記(お笑い学校)


夏休みの思い出もう一つ。久しぶりに、Jさんが大阪に来た。文化人類学者で、大阪のお笑い文化をフィールドにしている。僕がまだ大学院の修士課程のころ、研究生としてフィールドワークに来たときに、彼のチューターをして以来の付き合いだ。大阪人だし、お笑い好きでしょう、ということで。15年以上の付きあいになる。今は、奥さんの実家である台湾で大学の先生をしている。彼が博士論文の取材でNSCに行っていた時、生徒だったのが、ブラマヨとかチュートリアルの徳井氏とかだったので、ほんとに当たりの時に行っていたのだが、その後の彼らの活躍をJさんは見ることがなく、あまりピンと来ていないようだった。で、十年以上ぶりに、NSCに行ってみようということで、僕もついていった。


 

一組二分ずつの「ネタ見せ」。終わったあと、先生が「どこが一番面白いと思ってんの」「もっとゆっくりしゃべれ」などとコメントをしていく。最後に、「44点」などと、点数をつける。先生曰く、70点くらいならM-1三回戦突破できる、というレベルなのだという。10年ぶりくらいに、NSCの講義を見たJさんは、全体の雰囲気や生徒たちが真面目になっていると驚いていた。お笑いの学校なのに、と。あいさつや先生への態度は、まさに体育会的なノリであった。「てっぺん」(島田紳介用語)に立てば、何億円も稼げる商売への入り口なんだもの、そりゃ真面目にもなるわ。熱心に先生の言うことをノートにとる学生さん。大学での講義では決して見られない風景かも。ただ、ここから本当に面白い芸人さんが生まれるような気がしないのは、どうしてなのだろう。
 


Jさんが泊まっていた、ホテル。新今宮の、かつての「ドヤ」を、バックパッカーなど向けに改築したもの。ネット環境も整って、シャワー付きで3000円は安い。彼が、大学院に来ていたころは、日本橋の電器店街のはずれにあった、風呂なしコーポに下宿していた。僕も何度も遊びに行った、懐かしい場所だが、何年か前に壊されて更地になっていた。

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2011年9月18日日曜日

最終日(2011・9・9)


9時半にソウル発のKTXに。立ち席券しかなく、連休前の帰郷ラッシュという話だったので、ギュウギュウ詰を覚悟したのだが、立ち席もそれほど出しているわけではないみたい。各デッキには、補助席が二つずつあって、それに座ることができた。昼前に釜山に。


釜山駅について、駅のフードコートで石焼ビビンパを食べる。ビビンパは食べてなかったのだ。駅の案内所で、空港行きのバスの時間を聞き、すぐに乗って釜山空港へ。こじんまりとした空港。帰国してからやらなければならないことを考え、気が重くてしかたがなかった。韓国にまた来たい。けど、ただうろつくだけというのもなぁ。何か用事を作って来るしかないのだけど。

釜山空港では、軍用機の離着陸練習を何度もやっていた。
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蚕室ロッテマートからソウル大学(2011・9・8-3)

競艇場から無料バスに乗る。同じ駅に帰るのも面白くないので、ロッテワールドなんかがある蚕室行に乗る。中途半端なレースで帰ったので、バスは僕一人の独占だった。かつては、競輪場もここにあったのだが、今は、光明というところに移っている。

  ロッテマート。一眼レフのカメラを持っている若者が本当に多いので、安いのかなと思ったら、日本より高いくらい。安い、韓日日韓電子辞書を買ってくるように、連れに言われていたので探すが、あんまり安くない。
 
 
大型スーパーは大賑わい。旧盆の連休に田舎に帰る人たちが故郷へのお土産を買い付けるので繁盛しているようだった。お土産に、お菓子と、自分用に「ダシダ」を購入。韓国の「ほんだし」みたいなメジャー調味料。韓国料理っぽいもの、は、いつも家で作っているが、これを入れると本格的に、なる、らしい。(cookpad情報)。

かえってダシダでわかめスープを作ったら、確かに、韓国の味になった。十三の李朝園(安い韓国料理屋)のオマケスープの味そのままだった。 
 
ロッテワールドという遊園地。ドラマとかバラエティのロケでよく使われえいる。ホントは入ってジェットコースター的なものに乗りたかった。子供の時以来乗ってないのだけど、絶叫マシーン、好きなのだ。が、遊園地は、一人で行けないよなぁ。
 
 
で、次にどこに行こうか。もう行く場所もない。ヘトヘトだし。とは言え、まぁ、最後の日なのだし、どこでもいいから行ったことないとこに行くことに。前日、Jさんに「どこがいい」と相談したとき、「ソウル大でも行ってみますか」と言っていたので、それもいいかな、と。
写真は、正門。ソウル大入口という地下鉄の駅からバスに乗って到着。地下鉄と違って、市バスは初心者にはハードルが高い。どこ行きか、とか、車体の脇にハングルで書いているだけなので、判別が難しいのだ。料金は、1000Wで、100円弱。
 
 
広大な敷地だった。行くあてもないので案内板を見て、文系の校舎のあたりまで散歩することにする。写真は、キャンパスにいた、カッチ(カササギ)。カッチは韓国のそこらじゅうにいる。可愛いデザインと鳥だ。よく見ると、標識が付けられている。理系の研究室で生態調査とかされてるのかな。 
 
グラウンドでは、女子サッカー部が練習中だった。 

 
三四郎池的な池と噴水があった。 
 
学費値上げ反対闘争などが大規模で行われているが、キャンパス内は、基本的に統制されている感じだった。政治色はあまりないように見えた。自治会の掲示板かな、これくらいが少し雰囲気がうかがわれる。
学食みたいなところに入って、日替わり定食を食べた。ソルロンタン的なスープとおかず。ごはんとキムチはお替りし放題。3000Wの格安。観光客はいるはずもなく、少々緊張した。日本の大学は、学食も高いなぁ、とあらためて。味は、まぁまぁだったけど、お替りできるから、貧乏な人も腹は満たせる。

生協の本やなどをちらっと覗いて、帰る。

基本的に、これで韓国の予定は終了。


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予想紙の写真

 
競艇場で買った、予想紙。300円くらいだったか。何冊も出ていて、「最高、人気ある、ください」と言って出してくれたものを買った。「競艇・マリンス」。マリンスポーツの意味かな。予想通り買っても、当然、当たらなかったけど。 
 
これは、無料の出走表。8ページもあって、ちゃんと綴じてある立派なもの。
下にあるのが、一レースの出走表。この日のレースは、進入固定だったみたい。コース別の勝率なども出ている。
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ミサリ競艇場へ








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次の日。地下鉄5号線、サンイルトン(上一洞)駅へ。競艇に行くため。公営ギャンブルをテーマにした研究者なので、一応。韓国は、競輪・競艇という日本起源の公営競技を、システムごと輸入して実施している、世界唯一の国なのだ。競輪場は三か所、競艇は一か所あり、国家のスポーツ事業団みたいなところが運営している。韓国語がもっと読めれば、もっといろいろ詳しく調べられるのに、恥ずかしながらほとんど分かっていない。競輪は、2月に見に行った。今回も、実は二日目は釜山の競輪場に行く予定だったのだが、よく調べると、開催していないようで、あきらめたのだった。金・土・日は開催のはずなのに、他の二か所はやっていたのに、釜山だけなぜやっていなかったのかは、よくわからない。で、今日は、日本国外唯一の競艇場・ミサリ競艇場へ。日本人の訪問記のブログなどを参照して、最寄駅に向かう。市場みたいなものもあったが、なんとなく殺風景な景色。場末というのとも違うが。そんな地下鉄の終着駅で、道行く人に、「ボート行き、バス、乗り場、どこ?」という片言で聞きながらバス乗り場を発見。乗り場と言っても、何の標識もなく、1人だけ予想紙を売っているおばさんがいて、周りにおっさんが集まっているだけの場所。しばらくすると、結構立派なリムジンバスがやってきて、流れに任せて乗り込む。20分くらいかな、走ると、大きな人口池が見えてきた。

競艇場は、作りは尼崎競艇に似ている、と誰かがブログに書いていたが、構造はそうかも。とにかく、ソウル市の郊外で、パーッと視界が広がる開放的な空間であった。大きな人口プールを区切って、選手の練習場、レース場、そして、漕艇競技などのための練習池に区分けされて使っているよう。韓国競艇は歴史が浅いので当然だが、施設もものすごくきれいで立派だった。瞑想室なんてのも用意されている。これは、競輪の見学に行ったとき、関係者に教えてもらったのだが、ギャンブルに熱くなった自分をクールダウンさせるためのメンタルヘルスのための装置なのだ。読書室なんて似つかわしくないものもあった。共に、使っている人がいたのが、また面白い。客層は、住之江競艇、尼崎競艇同様、中高年のおじさんが中心ではあるのだが、若い人、あるいは女性もちらほら見える。家族連れの姿も。

日本の公営ギャンブルファンに比べると、かなり上品に見えた。もちろん、ソウルの都心部で見る人たちに比べると、圧倒的にガラがわるいのだが。食堂もキレイ。ジャージャーメンを食べたが、外国人は全くいない雰囲気だったので、なんとなく、バレたくない気持ちになり、記念撮影はやめた。レースは、日本の競艇と、まったく同じ。競輪はちょっと違う。つき合いで二つくらいのレースを賭けてみる。1000円程度だが、情報もよくわからないし当たるはずもない。もっとも、日本でも競艇で勝つことはめったいないのだけど。平日水曜日の日中に関わらず、結構な人出だった。1万くらい入っているような。韓国には、カジノがあるけど、韓国人は入れないことになっているらしい。外国人と、在外同胞は入れる。パチンコは禁止。合法的なギャンブルは、競馬・競輪・競艇のみで、日程をそれで調整して設定しているので、ギャンブルファンの取り合いになっていないのが、活気の原因なのかも。一つのレースで大本命の選手が飛んで、大穴があいたみたい。そしたら、意味は分からないけど、そうとう酷い言葉らしい罵声を何人ものおっさんが浴びせていた。まぁ、日本の競輪場よりは、ましな感じはした。

ここにいる男性はみんな、あるいは昨日のカラオタクの彼も、誰も彼も、兵役に行ったか、あるいはこれから行くかするんだなぁ、と思うと、不思議な気持ちになる。ギャンブル場が、日本よりは、まだ、上品っぽいことの理由には、そういう社会統制の強さがあるのは確からしく思われる。うーん、どう評価したらいいのか。




村上なんとか張りの現代アートオブジェが。弁当を広げながら、予想紙をひろげるお母さん。


現在のソウルは、各所で、現代アート的な作品が見られる。デザインソウルとか、そういう政府主導の運動の一環か。


入口。2~3レースだけ見て、まぁ、いいやと帰ることにする。決勝は7時くらいのナイターでやるらしい。

大学路(テハンノ)へ

 
生KARAを見る、という、これ以上はないくらい「あー韓国来て良かった」経験をしてしまった以上、あとの日程は、もうオマケという気分になってしまった。イベント後、バンに乗り込み他の仕事へ向かうメンバーを見たあと、バンダナ君と、ギュリファンの女の子に、カムサハムニダと別れを告げ、地下鉄の駅に向かう。もう一人なので、一人で飯が食べられるところはどこかなとメモを見る。ネットで、「ソウル・1人・ご飯」みたいな検索をかけて、載っていたところを書いてあったのだ。折角だから、行ったことない街に行こうと、大学路(テハンノ)へ向かう。 
(写真は地下鉄の駅の、コ・ヒョンジョンの広告。)
 
地下鉄の主要駅には、大きなタッチパネル式のモニターがあって、daumの地図・航空写真が見ることができ、簡単な検索なんかもできる。IT、ネット環境などは、断然、韓国が便利。 
 
一人向けの定食もあるとの情報で、エハンノの食堂へ。しかし、食べたかった料理は、二人前からだった。味噌汁定食って感じのにする。美味かったが、汗かきのため、トウガラシ入りの味噌汁を飲みながら、大量の汗が。一人で飯食う時、一番困るのは汗だったりする。誰かいれば、突っ込んでもらったりして、単に汗かきにすぎないということを、なんとなく店員、他の客に伝えたりできるが、一人でももくもく食べながら、汗をダラダラ流していると、辛いのがつらいのか、しんどいのか、という風に見えてしまうので。辛いのが嫌いなのでも、つらいのでもない。暑いのでもない。ただ、汗が出てるだけ、なのに。
おかずはいくらでもお替り可能、とのことだった。 
 
韓国は、圧倒的に犬派が多い。猫へのまなざしは大変厳しい。近年、ちょっと変わってきたそうだが。野良猫も、大阪にくらべたら少ない。宿の近くで、一匹見たが、通りがかったおばあさんが「おらっ!!かーぅっ、けっ!!」というような?吐き捨てるような言葉を投げつけて、追い払っていた。しかし、テハンノでは、少し可愛がられている野良もみられた。食堂のおばさんが、「もご、もご!(さぁ、お食べ!)」と言って、何かあげていたし。若者の町には、猫好きも少し多いのかも。 
 
テハンノは小劇場の町。小屋のポスターが一堂に。芝居に興味はないけど、お笑いのライブくらい調べておいて見てもよかったかな、と今になって思うが、さっとまわって、宿へ帰る。 
 
韓国はクリスチャンが多いので、教会もそこらじゅうに。チョンノ3ガのあたりだったか。
このあたりで、韓国人の中年女性2人組に道を聞かれた。右手の手首に左手を添え胸のところにくんで、頭を下げる、という丁寧なあいさつで。「あー、すんません、イルボンです」とあわてて謝る。ソウル駅でも道を聞かれたし、すぐに日本人とばれないのは、ちょっとうれしい。10年前に香港に行ったときは、道をあるけば、日本語で「ニセモノドケー、アルヨ」と声をかけられて、そんなに日本丸出しなんだな、と恥ずかしかったので。カメラと地図を手放せば、そこそこばれずにすむような気もする。ただ、明洞みたいな日本人観光客が多いところでは、客引きの目が肥えているから、すぐばれるけど。僕自身も、日本人観光客は、すぐに識別できる。何をもって認識できているんだろうな。

コンビニで、マッコリかって宿に帰り、テレビを見て飲みながら寝る。
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2011年9月17日土曜日

生でKARAを見た体験記+韓国のKARAタクさんとの小さな交流



旅行の日程を合わせたわけではないけど、この週は、KARAが韓国では一年ぶりとなるアルバムを出すということで、特に韓国のファンにとっては特別な時期だったのだ。ツイッターでフォローしている韓国のカラファンの人の情報(日本語を勉強して日本語で現地情報をツィートしてくれる人もいる。たとえば、“youngs1104”さんとか。ほんとうにありがとう。)で、今日はこのあたりのオペラギャラリーってところで、イベントがあることを知っていた。

新しいアルバムSTEPのプロモーションとして、YouTubeにKARAチャンネルというのを作っているのだが、アルバムお披露目生放送がこのギャラリーでなされるとのこと。17時から。

お客さんを入れるのかどうかとか詳しいことわからず。直接、見れるなんてことはないけど、出待ちしてたら、ちょっと見えるかもなんて思って、行ってみることに。

目的のギャラリーにつく。表にバンが停まっている。何人か、SPみたいなスーツを着た人が立っていて、何かが行われる雰囲気はただよっているが、特に人だかりがするわけでもない。表には女子高生が当たり前に通過し、誰も気に留めている感じもしない。



 
 

うーん、ほんとに、ここでイベントがあるのだろうか。ここは、建物の中にいくつも写真や絵画のギャラリーがテナントとして入っているビルで、表通りに面 したガラズ張りで、ディズニーキャラの大きなイラストが展示されている空間が、確かに、その場所らしいのだが。中継スタッフみたいな人、関係者みたいな人 もうろちょろしているが、ファンが、誰も・・・・。でも、写真の通り、椅子は5つ並んでいる。

周りをうかがっていると、2人だけ、ファンっぽい人がビルの横のベンチにスタンバイしているのを見た。一人は、20代くらいの、大柄の兄ちゃん。頭にバ ンダナをまき、クビからは一眼レフのカメラをさげ、大きなキャリーバック付きの荷物の上には、ノートPCを広げて、YouTubeのカラチャンネルをスタ ンバイしている。あーこれは、間違いない。どこからどう見てもカラ・オタクだ。もう一人、高校生か中学生かという年齢の女の子も。リュックを背負い、地味 な格好をしているが、真面目そうな可愛らしい女の子だった。2人を見て、僕は、日本人に違いないと思った。ミーハーにうろちょろしていたの、全員日本人み たいだったし。「カラのイベントやるんですよね?中って入れないんですかね」と笑顔で話しかけたら、ギョッとした顔をされた。韓国の人だったのだ。あー、 しまった。英語で言えば、中一くらいのレベルの韓国語能力で、何とかコミュニケーションを図るが、ちょっと迷惑そうな雰囲気だった。2人は顔見知りではあ るけれど、友だちではない感じ。共に、オタクっぽく、社交が苦手なようだった。

しかし、二人だけってどういうことだろう。日本人もおらんし。ホントに、カラくるのかな、と思っていると、17時、カラの5人が登場した。なんとも、無 造作に・・・。

表のガラス張りから覗いていると、映り込むから立っていてはいけない、と大統領SPみたいな怖い兄さんに追い立てられ、「なんでやねん、わて、道 歩いてるだけでっせ」という文句が韓国語で言えるはずもなく、へぇへぇとまわりをうろちょろする。ビルの中側から見ることができるスポットには、女性の SPがいて、ここに立つのはやめてくれ、写真も「アンドェ(だめ)」だと言われる。
3メートルほど先に、カラの5人がいるのに・・。
 

 
 (ダメと言われても我慢できず、ちらっと撮りました。こんな距離感。)


韓国の、全世界のカラファンに向けて、ネット中継でメッセージを発している5人。生で見たカラは、何というか、もう、マンガみたいな可愛さだった。カラって実在するんだなぁ、としみじみ思った。
ひゃー、と、小さな声をもらしながら、「アンドェ」と言われない場所まで離れて10メートル先に見える5人を見つめる私。もうすぐ、41歳。バカボンの パパ。

いゃぁ、ほんとうにきれいでかわいかった。誰がかわいいとか、キレイとか、女性に関しあまり言わないようにしてきている。大学院入ってちょっとしてから特に意識的に。ジェンダーについて教えることもあるし、ということもあって。言わないだけでなく、あんまり思わなくもなってきた。歳のせいもあるし。日本の芸能人で誰が 好きとかそういう気持ちも、まったく持たないようになっていた。が、去年以来、韓流アイドルに触れると、そういう自分への枷みたいなものが、急に吹っ飛んでしま い、少女時代キレイとか、KARAカワイイとか、T-araの誰がどうとか、良いと思うだけでなく、他人に伝えたくてしかたなくなってしまった。(うーん、フジテレビの陰 謀にはまったんですかいな・・・ククク。)
たぶん、ヨンさま以降、韓流にはまった中高年女性の多くと同じ原理なのだろう。ハマって以来親しい何人かには、 嫌がられるくらいK-popのことばかりしゃべってしまい、さすがに、一年くらいたって、ちょっと醒めてきてはいたのだが。生で見てしまうと、また、思い新たに・・・。あー、カラがチョアよ。

メンバーで誰が好き、ってこともなかったのだけど、生で見るとスンヨンの笑顔が、直視できないくらいの輝きで、印象に残ったなぁ。

それにしても、だ。あのカラがそこにいるのに、見に来ているのは、僕を入れて3人!日本では、羽田の入国ゲートをちょっと通るってだけで、あんなに人 が集まっているのに。もっと客入れたイベントだったら、日本からのファンも来るかもしれないから、日本人がいないのは仕方ないとしても、韓国のファンっ て、いないの??

ギャラリーで働いている人が、脇を通る。「あ、カラいるわ」みたいな感じ。たとえて言えば、大阪の人間が、難波で歩いていて、新喜劇の芸人を目撃した程度の、レアでない感じの、「あ、」だった。ギャラリーで働いているキレイなお姉さんが、ちらっと覗きにきて、「いやぁ、顔ちっちゃ!」みたいなことを同僚としゃべって、少し見物して、歩いて行った。うーん、カラなのに・・・。

さっきのバンダナの兄さん。共に覗き見をしているうちに、ちょっとずつ精神的交流が生まれるようになり、僕のタドタドしい韓国語と、まぁ、KARA語を 使うことで、少し話ができた。それによると、少女時代と2NE1は、すごい人気で、こういうイベントでも人が来る(って言っていたと思うが不確か)けど、 他は、こんなもの。ね、この通り、たった二人ですよ、ってことだった。女の子の方は、ギュリに渡すファンレターを手に握りしめ、スタッフの人に託していた。

イベントが終わりに近づき、メンバーがトイレにいったり、バラバラと目の前を通るような状況に。放送が終わったってことで、さっきの「アンドェ」もゆるくなった。写真はダメらしいが。バンダナ兄さんも、写真はダメだよ、と僕にくぎをさした。正しいファンであらねばならないってことだ。さっきよりは、ちょっと近づいてカラを見る。目の前を通る、超キレイなギュリ、ハラなどが、この2人の熱心なファンをみつけると、ニコっと手を振ってくれた。2人は相当いつもイベントに来ている常連の追っかけらしい。スタッフの人も、「こんちわ、また来たのね」みたいな感じであいさつしていたし。それをうらやましそうに眺めていたら、大柄のバンダナ兄さんが僕の腕をとって、彼の前に立たせてくれた。つまり、こ こにいると、兄さんにメンバーがあいさつしてくれるから、僕もメンバーの視界に入るよ、ということなのだろう。ああ、なんといい奴なんだ、君は。バンダナ君へのあいさつのおこぼれとして、メンバーの視線を十分に味わった。この恩は一生忘れません。

帰国したのち、韓国のヒットチャート番組を見る。新アルバム、STEPは、ミュージックバング(日本でいえば昔のベストテン)で一位になった。(参照  http://ameblo.jp/kjroad/archive1-201109.html)ちゃんとヒットしたのだ。ファンもいるのだ。ただ、追っかけなんていう、オタクなことをするような暇人は、それほどいないだけなのだ。ということを知った。

一万円のコンサートチケットが飛ぶように売れ、空港を通るという情報をしればファンが集まる。そりゃ、日本で稼ごうと思うよなぁ。韓国で知ったのは、韓国は、韓流ブームではない、という当たり前の事実であった。

カラの新曲は、かなり素晴らしい。日本向けに出した曲(ゴーゴーサマー、とか)は、日本のアイドル歌謡曲市場に過度に合わせて作られた、超甘口の料理 なのだってことがよくわかる。難しいダンスも入れて、カッコよく仕上がっている。日本へは、トウガラシの量を減らさないと売れないと判断しているのだろう な、と思う。カラが韓国のテレビに取り上げられるときは、<韓流の主役!!日本で大人気!!>、という冠が絶対につけられる。カラと言えば、日本で売れて いるアイドル、というイメージが韓国では相当あるようだ。

だからこそだろう、韓国向けのプロモーションの時などは、可能な限り日本色をおさえてPRしているように見える。メンバー全員、日本語ペラペラなのに、できるだけしゃべらないようにしているし、youtubeのリアクションも、マレーシアやタイ、台湾からのファンの声は紹介しても、日本からのものは あまり紹介しない、ように見える。日本向けには、日本に行くときたっぷりサービスしますんで、ここは、すんません、と案に伝えているかのよう。考えすぎか もしれないが。

日本で売れている、ということは、韓国で間違いなくステータスなのだ。が、あまり、日本に合わせている、日本を大事にしている、という印象をもたれると、韓国内でアンチが増えてしまう、という難しいバランスでイメージコントロールをしているのだろうな。

帰国して、アルバム発売記念ショーケース(ミニコンサートを韓国ではこう表現する)の映像を見ていると、客席の中に、バンダナ君の姿を発見した。ものすごくうれしそうに、メンバーに声援を送っていた。幸せそうだった。

韓国語では、○○オタクのことを、○○ットク、という。意味は、「餅」なんだけど、日本語のオタクから来た言葉らしい。カラオタは、カ・ットク。少ないとは言え、韓国にも、オタクはいた。でもやっぱり、日本のオタクと、ットクは違う感じもしたなぁ。次の機会にはもっと交流できるように、韓国語、勉強したいな、とあらためて思ったりもしたのだった。

僕が見たのは、この番組の中継。
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カンナム区、ミーハー探訪


さまーずが来たことをアピールする焼肉屋。

実家に帰る高速バス乗り場へ向かったJさんと別れ、一人、カンナム区を散歩する。普段まったく運動していないので、連日の長距離散歩に相当ヘトヘトになっていたが。
目的地は、「芸能プロダクション」のあるエリア。ホントに、今はKARAが好きで、その他、K-pop一般も好きで、どうもこのあたりがそういうエリアだろうってことでうろうろする。ホントはカラの事務所、DSPメディアがこのあたりにあるはずだから、劇団ひとりみたいに、門の前で記念撮影だけしようと思ったのだが、そこはもう少し離れた町だったみたい。小高い丘があり、高級住宅と、事務所みたいなものが並ぶ地域。神戸の岡本とかそんな感じの地域かな。丘を登ったり降りたり、足がいっぱいいっぱいに。



(カラのニコルがプロデュースするクッキーを売る店。 )

そうこうしていると、めちゃくちゃキレイで、すらっとしてて、顔もけっこう「完成」させている感じのお姉さんが5人くらい歩いているのに遭遇。業界っぽいお兄さんにつれられて、何か関係者みたいな人に、日本語だったら「おはよーございまーす」みたいな感じのあいさつしていた。現在、韓国には山のようにアイドルグループがあるので、そのうちの一組だろう。僕の乏しい知識では誰だか分らなかったが。
カフェでくつろいでいるお姉さんも見かける。鼻に大きなテーピングをしている。他にも、鼻にばんそうこうをしているお姉さんも見かけた。共に美人。これは、僕の妄想かもしれないけど、「完成」のための裏側の姿なんじゃないかな、とちょっと思った。日本のアイドルだって、整形している人はたくさんいるはずで、韓国のアイドルと言えば、全員、医学の力で、というイメージは差別的なまなざしに基づくものでもある。あれだけ、高須クリニックや、品川美容整形のコマーシャル流れているんだから、相当、お客さんいるのだろう、日本にも。だが、美容整形への心理的ハードルというか、罪悪感みたいなものは、日韓で相当な差があるようにも見えるのは確か。韓国のスポーツ新聞などのサイトを見たら、整形と、あとはインプラントを含めた歯科矯正なんかのポップアップ広告ばかり出てくるし。そういう整形のうちでも、「鼻」に関しては、韓国でテレビにでているキレイな女の人はみんなやっているんじゃないか、と、アンチでない僕でも思うくらい、一般化しているように見える。注射を打つのか。プレートみたいなのを入れるのか。やらんで、ええのになぁ、と思う人も。KARAのク・ハラも、テレビ番組で、鼻の注射はした、という話を告白していたし。

そういう頭があったので、芸能人の町で見かけた美女の、鼻の絆創膏には、ついつい目がいってしまったのだった。手品の仕掛けを見た、みたいな。全然関係ないかもしれないけど。

うろうろしているときに、ガイドブックや地図を見ている女性グループを何人も見かける。みんな日本人。9月の普通の日に旅行できる人、ということで限られているのかもしれないが、日本人観光客の9割くらいは、女性に見えた。男は、女性グループと一緒にきた連れ添い見たいな人しかいないように見えた。一組くらい、大学生くらいの男子グループも見たけど、ほとんど、女の人同士の集まりだった。僕が泊まった3000円くらいの日本人向けゲストハウスも、来ているのは僕以外全員、女性だった。
で、この町で、うろうろしている女性たちの目的は、まさに、韓流スター。特にたくさん集まっている場所があって、その前で、中学生くらいの娘を連れたお母さんらしき人がいて、話しかけてみた。「ここ、どこかの事務所なんですか?」と聞くと、「SMですよ」とのこと。少女時代とかの所属する最大手の事務所だった。へー、これがか。いろんな事務所の場所が載っている地図をみながらうろうろしているらしい。「一人くらい、誰か見れないかな、と思ってね」と。今どきの、仲良し、母娘だ。「スーパージュニア狙いですか?」と聞いたら、「東方です」とのことだった。

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※ブログ作り

うーん、写真をアップしたのに、消えてしまったりするのはなんでだろう。

ソウル観光

 
阪大に来ている留学生Jさん(夏休みで帰国中でソウルに遊びに来ていた)に数時間付き合ってもらってソウル観光。景福宮の東側に広がる、韓式家屋が残る居住地は、今観光ルートになっている。普通に住んでいる人も。 

 
ソウルは坂の町で、周りを丘、山に囲まれている。風水的なアレがあるのでしょう。観光ルートには、ソウル市に雇われているのか道案内ガイドスタッフみたいな人がたっていた。中国語・日本語とそれぞれ札をつけて、外国人に道案内をしていた。丘から下に降りる坂。日本の、漁村なんかの景色のようでもあり、スペインとかそんな雰囲気も(行ったことないけど)。 
 
坂をおりると、カフェ街になっている。古い家屋などを、カフェとかイタリアンとかに改装して、というのはどこにでも見る傾向。暑かったのでカフェで少し休憩する。 
 
折角だから、青瓦台(大統領官邸)に行ってみることに。景福宮のすぐ裏にあるが、ガイドブックには載っていない。daumという、韓国ポータルサイトの地図(ほとんどgooglemapと同じサービス)でも、このエリアは森になっている。google mapには載っているけど。
そこに向かう道には、何人もの警備の人がたっていた。私服警官みたいな人も。穏やかな顔をしつつ、かなり怖そうなお兄さんが近づいてきて、どこに行くのか、私たちも聞かれた。
「この人日本人で、青瓦台を見物しに連れていくんです」みたいなことをJさんが説明すると、テロ対策で鞄の中を見せろということを言われて、開けて見せる。その後、ごちょごちょ言われていたので、何かなと思ったが、「キレイにとれるスポットがあるから、そこでお撮りなさい」みたいな話だったそう。
ああいう警備の人は、女の子には優しい、とのことらしい。僕一人だったら、もっといろいろ言われてたかもしれない、とのことだった。 
 
途中、写真を撮ろうとしたら、門番が「写真ダメ!!」と叫んだらしい。あわててJさんが僕のカメラをふさぐポーズを。 
 
写真スポットからの青瓦台。美しい建物。背面に山。前面に水(漢江?)。風水なんかよくわからないが、でも、なんとなく、いい場所に立っている感はしますね。 
 
地下鉄に乗って、漢江をわたり、カンナム区アックジョン。この辺は、オシャレスポットとして、金持ちの遊び場になっている、らしい。漢江の北南で、階級が分かれるとも。Jさんの友達が、ソウル北部の貧しい地域で高校の先生をしている。その人から聞いた話として、貧しい地域の高校生たちは、金持ちのカンナムの人たちに対する憎悪の念が非常に強くなっているとの話だった。不遇な自分たちの状況の原因として敵視すべき相手としての金持ち。同類の敵には、かつての韓国の独裁者たちも含まれるらしい。「豊かな」日本も、当然そうだろう。格差が広がると、反日感情も高まるはずだ。このあたりは、ブティックなども多く、ガイドブックを持ってあるく日本人の姿もたくさん見かけた。
 
おしゃれエリアで、韓定食。二人前。業界人っぽいオシャレな韓国人もたくさん来ているような店だったけど、一人前千円くらいでそれほどでもなかった。あっさりした味付けのおかずたち。
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