2011年9月25日日曜日

夏休み日記(お笑い学校)


夏休みの思い出もう一つ。久しぶりに、Jさんが大阪に来た。文化人類学者で、大阪のお笑い文化をフィールドにしている。僕がまだ大学院の修士課程のころ、研究生としてフィールドワークに来たときに、彼のチューターをして以来の付き合いだ。大阪人だし、お笑い好きでしょう、ということで。15年以上の付きあいになる。今は、奥さんの実家である台湾で大学の先生をしている。彼が博士論文の取材でNSCに行っていた時、生徒だったのが、ブラマヨとかチュートリアルの徳井氏とかだったので、ほんとに当たりの時に行っていたのだが、その後の彼らの活躍をJさんは見ることがなく、あまりピンと来ていないようだった。で、十年以上ぶりに、NSCに行ってみようということで、僕もついていった。


 

一組二分ずつの「ネタ見せ」。終わったあと、先生が「どこが一番面白いと思ってんの」「もっとゆっくりしゃべれ」などとコメントをしていく。最後に、「44点」などと、点数をつける。先生曰く、70点くらいならM-1三回戦突破できる、というレベルなのだという。10年ぶりくらいに、NSCの講義を見たJさんは、全体の雰囲気や生徒たちが真面目になっていると驚いていた。お笑いの学校なのに、と。あいさつや先生への態度は、まさに体育会的なノリであった。「てっぺん」(島田紳介用語)に立てば、何億円も稼げる商売への入り口なんだもの、そりゃ真面目にもなるわ。熱心に先生の言うことをノートにとる学生さん。大学での講義では決して見られない風景かも。ただ、ここから本当に面白い芸人さんが生まれるような気がしないのは、どうしてなのだろう。
 


Jさんが泊まっていた、ホテル。新今宮の、かつての「ドヤ」を、バックパッカーなど向けに改築したもの。ネット環境も整って、シャワー付きで3000円は安い。彼が、大学院に来ていたころは、日本橋の電器店街のはずれにあった、風呂なしコーポに下宿していた。僕も何度も遊びに行った、懐かしい場所だが、何年か前に壊されて更地になっていた。

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