2017年7月9日日曜日

工事現場をながめる

旧梅田貨物駅跡地、工事が進んでいる。貨物駅の景色、好きだったのだけど。グランフロント大阪もできたし、ほんの数年前と比べてもこのあたりの景色は全然違ってしまった。都市なのだから、変化するのは当然だけど、なじみ深かったあの景色がもうこの世のどこにも存在していないということの不思議さに、諸行無常というのか、なんとも寂しい感じを抱いてしまう。歳をとるというのはそういうことなのだろうか。

ただ、工事現場というものは、面白いものだな、とも一方では思う。あったものが取り壊されていく。大きなビルが作られていく。完成に向けて、多くの人がそれぞれ果たすべきことをこなしていく。重機が、それぞれ調和しながら機能を果たしていく。人間が蟻とか蜂とかの同類であること(ある意味で)を直観的に感じられる姿でもある。

他の人たちが「われわれの巣」を作り上げている様子を、サボり蟻の視点から、ぼんやり眺めている、というような感覚。


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