2011年11月22日火曜日

路傍の猫

 『ドラえもん』の道具にあった「石ころ帽子」はとても印象に残っている。被ると、路傍の石のように、人の目に入らなくなる、という秘密道具。透明人間になるのではない、見えるはずなのに見えなくなる、という仕掛けが、子供心に恐ろしいと思ったのだった。

石ころ的な意味で、見える人には見えるけど、見えない人には見えないものって結構ある。猫もそうかも。大学のキャンパスに住み着いた猫。阪大では、待兼山にちなんで、マチカネコと言っている。猫好きの学生は、ニコニコと眺めているが、9割9分の学生は、見えてない様子。「そういえば猫多いですね」と、そういう話になれば言うくらい。近所の猫好きのおじさん(この人ももちろん見えていない人には見えない)が、ほぼ毎日、餌をやりに来ている。餌代も馬鹿にならないはずだ。自費で去勢手術までやってらっしゃる。頭が下がる。そして、そういう面倒を見る人がいるため、捨てに来るアホも後を絶たないのだろう。猫の数は増えている。

野良猫が住み着けるキャンパスって、人間的でいいな、と思うのだけど、公共の環境を損なうとかなんとかいうようなやつも、それで事務に文句を言いに行く学生なんかもあらわれてしまうかもしれない。





あまりにかわいすぎて写真を撮る。右耳、ちょっとカットされている。去勢されている印だろう。キャンパスの猫たちに幸多かれ。

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