2012年3月5日月曜日

釜山港に帰れ 돌아와요 부산항에 (2)

  いろいろ片付かない宿題を持ってきてしまった今回の旅。まじめなNくんがいなければ、とっととあきらめているところだが、夜まで二人でけっこう頑張った。もういいか、というところでワインをあけ、酔っぱらったところで船室へ。二段ベッドが二つある船室。ちょっと怖そうな韓国人のおじさんが、一人同室だった。で、あとは寝るだけ、だったのだが、4時くらいに関門海峡を抜けると外海になり、瀬戸内海でのおだやかさがうそのように上下に揺れるようになった。半分起きているような、変な睡眠。Nくんは、変な夢ばっかり見ました、と言っていた。朝飯食べて、ちょっとすると、陸地が見えてくる。

 釜山港に停泊していた軍艦。こういうものを見ると、つい、写真が撮りたくなる。
 
 出国の手続は、飛行機とはくらべものにならないくらい、適当だった。ハイジャック的な制圧は無理、と踏んでいるのか。ただ、釜山港での入国手続きは、だいたい、飛行機なみ。機械で、指紋の写真も撮られたし。税関で、「アジョシ!(おっさん) アンドェ!(ダメだ)」と怒られた。たしかに、写真ダメシールがある。 言われ慣れてないから、アジョシよばわりにカチンとする。もちろん、アジョシ以外の何者でもないのだが。
逆さクラゲマークは、旅館の印。旅館には、ラブホテルを兼ねるようなものから、商人宿みたいなものまでいろいろ。ここは、ネットで探した1泊2500円程度の安宿。ここから入って3階に部屋がある。地下は、銭湯になっているが、時間があわず結局帰るまで入れなかった。今度は、ぜひ、行ってみよう。

  釜山近郊(と言っても大阪と和歌山位離れているところ)が実家の留学生Jさんが帰国中だったので、この日は遊んでもらうことに。彼女は大学はソウルだったので、実は、釜山をほとんどしらないとのこと。一度行ってみたかった、という、有名冷麺店に行く。いわゆるイメージ通りの冷麺だった。なかなかうまし。その後、海雲台という釜山のリゾート地に行く。

  海雲台にあった服屋さん。屋号は、「東京大学」。なんでだ。
  その辺にあるいていた、犬。飼い犬らしいが、だいたい、放し飼いが基本らしい。そのため、変な混ざり方をした犬が多いらしい。私の同居人の説だが、これなんかも確かにそんな感じ。

 入隊中の皆さん。休暇なのか。除隊近くになると、休みが多くなるのだそう。女の子同士もそうだが、韓国の人たちは男同士でも、よく肩を組んだりして仲よさそうに歩いている。

 
季節外れの、臨海リゾート地。その割には、多くの人が歩いていた。週末だったからか。今、韓国のこのあたりは、マンション建設ラッシュでバブル気味なのだそう。地震のない韓国の、中では比較的温暖で便利な釜山近郊のマンションを買おうという金持ちが多いらしい。 もちろん、日本人もたくさん買っているよう。

  カモメが沢山いた。韓国で「水鳥」を見ると、つい、イムジン河を思い浮かべてしまう。飛びゆく鳥よ、自由の使者よ。が、このカモメたちは、そういう情緒から縁遠いような感じだった。観光客の投げるえびせんを目当てに集まってきていた。ちょっとヒッチコック的な迫力があって、キャーキャー言いながら皆が写真を撮っていた。私たちもまた。
  砂浜だけ見ると、これが「日本海」という感じはしないが、端の方は磯場になっていて、少しそんな感じもした。
故郷の釜山で仕事を見つけて働きはじめた元留学生のHさんとも合流して、サムギョップサルを食べに行く。一人前、600円くらい。それでも、高くなったとのこと。とにかく、葉っぱ類がタダ、というのが大きい。

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