2017年3月13日月曜日

初めて熊本に行ってきた話の入口

元競輪選手にお話をうかがうため熊本まで行ってきた。生活費削って行くので出来るだけ安くするにはといろいろ考える。飛行機とホテルのセットがかなり安いと友達に教えてもらい検討したが、2泊以上するとなると結構かかる。用事はインタビューだけなので、日帰りするという手もあるのだけど、今は金はないけど時間の自由はあるのだし、折角だからちょっと観光することにした。何度も書いているが、大人になったらいろんなところに行く、行っている、そういう人生の予定だった。しかし、半世紀近くも生きてきて、日本国内でも行った場所などほんの少し。生まれた場所に張り付いて生きてきてしまった。今からでも遅くない、と思うのだけど、なかなか難しい。絶対の予定は初日の午後3時の待ち合わせ。後は、何もない。夜行バスが一番安い選択だが、寝不足で行って、初めての人とまともに話す自信はなく、新幹線を使う。ぷらっとひかり・こだま、というのが新大阪・博多で7500円。これでも高いと思うけど、正規の新幹線代に比べれば半額くらいの安さ。博多から熊本まで在来線で2時間くらいだというので、乗り継ぐことにした。総計一万円くらいで行けた。朝早い、ひかりがとれたので、5時間弱で着けた。忙しく、何度も乗る人は、これでも長いだろうけど、旅行に飢えている身で、仕事でもない自分としては、これくらいの乗車時間は楽しい範囲だ。久しぶりの新幹線でテンションがあがる。新大阪駅に来ると、仕事としてか、あるいは遊びにでも行くのか、当たり前のような顔をして新幹線に乗っている人が沢山いる。当たり前だ。自分も、たぶん傍から見れば当たり前に乗っているように見えるだろう。でも、内心は、そこらのマセタ子供の何倍もテンションがあがっているのだ。あがっているが、子供のような体力がないから、飛んだり跳ねたりできず、疲れたような顔をして車窓をながめるしかない。それでも、心の中は、初めて新幹線に乗った時の記憶、前回の、その前の記憶、好きなのにちょっとしか乗れない自分の状況の情けなさ、とはいえ今は乗っているんだから楽しい気分でいいんじゃないの、という自分へのつっこみ、そんなことより、今から会う人にどんな質問するかもっと詰めないとあかんがな、という思いやらなんやらで、頭の中がグルグルするのだった。すぐに、博多。30分くらいの乗り換え。同居人が好きな「博多とおりもん」の一番小さいのを一応確保しておく。在来線で、大牟田まで。その後、豊肥線まで乗り入れる各停で、水前寺まで行った。博多は何度か来たことがある。前、長崎は行った。多分、鳥栖より南は、初めてだったはず。新幹線の間は、ノートの整理をしたりしたが、はじめての鹿児島本線は、ずっと車窓をながめていた。実に楽しい。飯代も何もかも節約するつもりで、昼もコンビニなんかですます。別に美味いもの食べたいとも思わない、のだけど、結局、その後はずるずるいろいろお金を使ってしまったが。熊本競輪場で待ち合わせ。そのあたりの様子は、また今度。話をうかがい、地震の被害そのままで放置されている部分の多いバンクを見学させてもらい、当初の目的終了。宿は、市内繁華街のカプセルホテルだった。朝も早く、何日か準備などで忙しく寝ていなかったので早く寝ることにする。安いそば屋で晩飯。一人では酒を飲まないという禁を2年ぶりくらいに破ってしまう。次の日、だらだらカプセルで過ごした後、レンタルサイクルを借りに行き、水前寺の方にある図書館に行き、文学館を見て、公園を見物し、熊本で働く知り合いの方と夜は飲みに行き、次の日は、オプショナルツアーとして、ひとりで島原までフェリーに乗って行って帰ってきて、夜行バスで大阪まで帰ってきた。細かい話もそのうち書いておきたいと思うが、今日はもう疲れた。二泊、車中泊一泊の旅だった。旅行に行くと一日の濃度が濃くなるのがうれしい。帰ってきた今日は、何もせず一日ダラダラ過ごしてしまった。カスみたいな時間だった。

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