2016年9月23日金曜日

好きなものがある状態を取り戻したい

大学の時、プロレス研究会に入っていた。同期の友達が、高校時代は暗い時代で、生きる意欲さえなかったが、プロレスの次の大きな試合だけが楽しみで、それを見るまでは生きようと思ったものだ、という話をしていた。今でも印象に残っている。自分も、プロレスが好きだったから、入ったサークルだったが、他のメンバーに比べて、好きさの程度がしれていた。当時は、結構好きだと思っていたように思うが、振り返ったら、大したことなかったと分かる。適当に理屈をつけて、分かった人のように喋りたい、賢そうにしたいという欲望があって、その材料としてプロレスを消化していただけだった。(そこまでではないか。)30歳くらいからとんと見なくなってしまった。懐かしい試合の映像は見たいが、今新しく起こっている動きについては、まったく心が動かない。まぁ、こういう元ファンは多いので、平凡な消費者だったということだろう。しかし、この辺に自分の重大な欠点があるように感じる。

相撲も好きだったが、ある時からみなくなった。これはまた見るかもしれないが、今は見ない。その他にも薄く好きなものはあったが、今でも追っているのは競輪くらいになった。これは別の目的もあって見ているところもあるので、除外すると、どうしても気になるジャンルはほんとになくなった。10代まではマンガが好きだったが、全く読まなくなったし。お笑いには、少し未練があるが、おっかけて見るような人はいない。韓国文化追っかけているが、好奇心を維持するために、自分をだましているところはある。心から楽しみでしょうがないというレベルではない。そんなものがある人は少ないのかもしれないが。

ツイッター見ていて思う。プロ野球やサッカーで好きなチームがある人って多いんだなぁと。うらやましいし、ちょっと不思議でもある。今までにチームスポーツは好きになったことが全くないのだ。今年の活躍を、優勝する姿を、見るまでは生きていよう。そんな風に思えるものがあるなんて、幸せだ、とまでは言えるか知らないが、いくつあっても多すぎない、命綱のひとつにはなるだろうと思う。

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